サービス提供責任者が兼務をするメリットとデメリットを解説

現場の様子をよく把握でき、より良い職場環境を築けるようになることは、サービス提供責任者が兼務をするメリットの一つです。
サービス提供責任者は、作成した訪問介護計画書に沿ってサービスが提供されるようにコーディネートすることが主な仕事です。
そのため直接的に現場と関わる機会が少なく、管理職として求められる職場環境の改善も滞りがちになってしまいます。
兼務をすることで直接ケアをする仕事に関わることができるので、現場のことを知り、改善につなげる対策がしやすくなります。

事業の効率アップが見込める点も、サービス提供者が兼務をするメリットと言えます。
訪問介護事業所の管理者を兼務する場合、施設や人材の管理、施設運営を行うことになるため、サービス提供責任者と類似する仕事が多々あります。
兼務をすることで、サービス提供者としての仕事と管理者としての仕事とをまとめて行える業務も出てくるので、効率的に仕事を進めるられるようになります。

一方、サービス提供者が兼務をする最大のデメリットは、業務負担が増えることです。
どの職務を兼務するとしても、サービス提供者としての仕事はしっかりとこなさなければならず、それにプラスで兼務した職務の仕事も担うため当然のことではあります。
もちろんそれぞれの仕事で重なり合う部分もあり、単純に負担が二倍になるわけではないですが、残業や休日出勤が必要になる場面が増える可能性はあります。
業務負担が増えることで、ライフ・ワークバランスも損なう恐れもあり、無理な兼務は離職につながる懸念もあります。
このようなメリットとデメリットも、兼務するサービス提供責任者が持っておきたい知識です。